今年も「労働者の祭典」メーデーがやって来る。5月1日。この日が国民の祝日なら今年は(2日土曜が休日として)1日から6日まで6日間の連休になったろう。
だがメーデーを祝日にと言う要望は国会にはなかなか届かない。既に国民の祝日が先進国グループの中では多い方であり、さらに週休2日制とくっつければ3連休になる措置が講ぜられている事もあって、見通しは暗い。
メーデーは国際連合などの国際機関によって定められた国際デーとなっており、世界の少なくとも80以上の国でメーデーを祝日としている。
逆に祝日としていない主な国は、OECD加盟国では、日本をはじめとしてイギリス、オランダ、スイス、デンマーク、トルコ、韓国である。
その他の国ではインドやモンゴル、ASEAN加盟国ではインドネシアとブルネイがある。
祝日としているのは中国、ベトナム、北朝鮮などの社会主義諸国、旧ソ連・東欧圏、ヨーロッパ大陸のほとんどの国。
メキシコ以南のラテンアメリカ諸国の大陸部のうちパナマとスリナムを除く全ての国、ASEAN加盟国のうちインドネシアとブルネイを除く全ての国、台湾。
イスラム諸国ではパキスタンやバングラデシュやチュニジア。
祝日が少ないアフリカ諸国でも多く国が祝日としている。
なお、「Labour Day」を9月または10月に設定しているアメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国ではいずれもそれを祝日としている。
日本における祝日化の動きとしては、 1984年の54回メーデー大会で特別決議として採択された例[にみるように労働界からも祝日化の強い要望がある。
日本では昭和時代の天皇誕生日であった4月29日からこどもの日の5月5日までの7日間が休日の集中するゴールデンウィークとなっている。
1973年から始まった「祝日が日曜日の場合はその翌日を休日とする」振替休日と1980年代から始まった週休2日制を合わせると、その期間は年によっては10日となるが、4月30日から5月2日までは必ず平日が入る飛び石連休で連続性を欠く。
そこでメーデーの5月1日を祝日とすれば当時の日本の祝日法上では前後の4月30日と5月2日が国民の休日(国民の祝日で挟まれた日に該当)となって最短7日間連続させて、家族連れでの海外旅行などによる消費拡大の経済効果を求めようというものであった。
しかし、1989年に昭和天皇が崩御し今上天皇が即位したことにともない天皇誕生日が4月29日から12月23日に移動して4月29日をみどりの日とした後に平成不況に突入して労働時間短縮の動きが鈍った。
さらに2007年からみどりの日を4月29日から5月4日へ移動し4月29日を昭和の日とすることでゴールデンウィーク後半の休日の連続性が高められた。
このこともあり、勤労感謝の日と趣旨が似ている祝日を制定する意義があるのかという議論もなされた。勤労感謝の日は戦前の新嘗祭に起源を持ち、その年の収穫を感謝する祭儀で収穫祭のようなもので、「労働」に関する祭日とは全く違う事である。 日本におけるメーデーの祝日化の動きは頓挫している。
なお、企業によっては、労使協定によりメーデーを会社の制定する休日としているところもある。ただし、多くの場合は他の祝日や土日を出勤日とする振り替えによるものである。出典:「ウィキペディア」
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