新政権で気分一新? 大事な故事を忘れていませんか?
前漢の外戚だった王莽が前漢を簒奪し、新王朝「新」を建てた。西暦8年である。
新皇帝・王莽は儒教の復権を主唱し、懐古的政策を用い、地名から官位の名称も変え、つまり何がなんでも「新」のイメージで最後は土地の国有化、低利融資による通貨膨張と鋳造による貨幣乱発で経済が大混乱に陥った。
外交的にも「新」思考でのぞんだ結果、きょうど、高句麗と外交亀裂を生じ、国力が劇的に凋落した。
おりから山東省におきた赤眉の乱、湖南省の緑林の乱に対抗する軍事力ももたず、23年に長安が陥落し、王莽皇帝は殺された。皇城の腐敗は目も当てられないほどで、周囲に知識人はいなかった。新王朝は西暦23年に滅んだ。
どこかの国の某政権、この「新」のたどった運命に酷似していませんか?
前政権との違いを打ち出すために八ッ場ダムを建設中止、仕分けにより自民党政権の政策をほぼ全否定。新政権ができてから日本経済はうなりをあげて悪性スパイラルに陥落し、円高無策、株安放置、鳩山不況が固まった。
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4587 清水寺貫主の恒例「漢字一文字」は「新」でしたが 宮崎正弘
宮崎正弘
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