「普天間移設は最低でも県外に・・・」という鳩山首相の公約を信じた沖縄県民は多かった。沖縄県庁に到着する直前にでも「県外移設の腹案を持って沖縄に来てくれた」という期待があったという。
それなのに「沖縄にもご負担をお願いしたい」と頭を深々と下げられても「約束とは違う」と以前よりも猛反発を受けてしまった。信じていただけに、裏切られた怒りが強い。
<「沖縄県民をばかにするな」「県内移設を断念せよ」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、4日に沖縄を初訪問した鳩山由紀夫首相に厳しい言葉が相次いだ。衆院選で「最低でも県外」と公約した首相への期待感が強かっただけに、公約破りの「県内移設」表明に激しい怒りが爆発した。【反田昌平、斎藤良太】
◇辺野古「民主に期待したのに」/普天間「政治家の言葉は重い」
■名護市
「怒り心頭だ。沖縄の声を無視し、公約に違反していいのか」
4日正午前、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)に面した辺野古漁港。移設に反対する座り込みのテント内で、鳩山首相の言葉を知人からの電話で知ったヘリ基地反対協議会代表委員の安次富(あしとみ)浩さん(63)=同市=の胸には「やっぱりか」という失望と、「なぜだ」という疑問が交錯した。
昨年7月、当時野党党首だった鳩山首相が「最低でも県外」と公約したのを聞き「政権交代で変わるのでは」と期待を抱いた。それだけに、この日名護市を訪れながら住民と対話しなかった首相に「裏切られた」との失望感は大きい。
「絶望したところで前に進めない。平和な島を取り戻したいという夢がある限り、今回の提案を撤回させる運動に取り組んでいくだけだ」。今後も「なぜ米軍基地が必要なのか」を全国の世論に訴えていくという。
「首相の言う『沖縄の負担』が辺野古を意味するなら到底受け入れられない」。午後5時半、那覇から北へ約60キロの名護市民会館ホール。稲嶺進市長は首相との会談の冒頭、こう機先を制し、辺野古移設を強く拒否した。
ガラス張りのホールの周りには移設反対の市民ら数百人が詰めかけた。「首相は公約を守れ」「基地を持ってくるな」などと次々訴え、異様な雰囲気に。辺野古の島袋文子さん(81)は「民主党政権に代わって、今度こそと期待しただけに許せない。なぜ沖縄を差別するのか。今すぐ撤回すべきだ」と怒った。
■宜野湾市
名護市に先立つ午後2時半、宜野湾市の普天間第二小学校体育館で、市民ら約100人との対話集会に臨んだ首相は、ここでも厳しい追及の声を浴びた。
普天間飛行場の滑走路東側に暮らす知念忠二さん(75)は「爆音で苦しんでおり一刻も早く撤去して。辺野古や日本のどこかにたらい回しではなく、ぜひ米国にと主張してほしい」と訴えた。その後も「首相は最低でも県外と言った。政治家の言葉は重いはず」などと発言が続いた。
集会後、首相に向かって女性が「話を聞いて」と駆け寄り警察官らに制止される一幕も。会場からは「二度と来るな」「東京に(基地を)持って帰れ」など厳しい声が飛んだ。(毎日)>
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5513 首相「県外」断念「公約破り」に怒り 古沢襄
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