5693 <鳩山首相>辞意 衆参両院議員総会で表明 古沢襄

急転直下、鳩山首相が辞任することになった。二日午前一〇時から開かれた民主党の衆参両院議員総会で退陣を表明。政権の求心力が低下し党内でも、このままでは夏の参院選を乗り切れないとの意見が大勢を占める中で政権維持は困難と判断したと思われる。
<鳩山由紀夫首相は2日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡る混乱の責任をとり、辞任する意向を党幹部に伝えた。午前10時から開く衆参両院議員総会で退陣を表明する意向だ。「最低でも県外」との自らの発言に反して自公政権時代の計画と同じ沖縄県名護市辺野古周辺への移設を閣議決定。署名を拒否した社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相を罷免し同党が連立離脱する事態を招き、政権の求心力が低下していた。党内でも、このままでは夏の参院選を乗り切れないとの意見が大勢を占めるようになり、これ以上の政権維持は困難と判断した。
昨年9月の政権交代から8カ月あまりにわたって迷走した普天間問題は、鳩山首相辞任による政治決着へと急展開した。今後の焦点は後継首相の人選に移るが、即戦力となる人材を軸に調整する方針で、菅直人副総理兼財務相らの名が挙がっている。
首相は5月31日から6月1日にかけ、小沢一郎幹事長、輿石東参院議員会長と2度にわたって会談。普天間問題をめぐる混乱や、内閣支持率の下落などを背景に、現在の政局情勢について協議し、辞任を決めた。
首相が就任から1年以内に退陣表明したのは、06年就任した自民党の安倍晋三首相以降4人連続。普天間問題での迷走は、日米同盟の信頼性が揺らいだだけでなく、北朝鮮の魚雷攻撃が原因とされる韓国の哨戒艦沈没事件など東アジア情勢が緊迫する中、日本の地域的、国際的な信用が大きく低下した。
鳩山氏は普天間問題をめぐり5月28日に移設先を辺野古周辺とする政府対処方針を閣議決定。署名を拒んだ福島氏を罷免し、社民党は30日に連立離脱を機関決定した。毎日新聞社が29、30日に実施した緊急世論調査では内閣支持率が20%に下落。連立の一角が崩れたことなども合わせ、求心力は急速に低下していた。
鳩山氏は86年、旧衆院北海道4区で自民党から立候補し初当選した。93年に同党を離党、細川内閣で官房副長官を務めた後、さきがけ代表幹事を務め、96年に旧民主党を結党、菅氏とともに共同代表に就任した。その後、民主党代表、幹事長などを経て09年5月、辞任した小沢一郎代表の後任に代表選を経て就任。同年8月の衆院選で同党が圧勝したことを受け、同年9月に社民党(今年5月に連立離脱)、国民新党と3党連立政権を発足させた。東大工卒。衆院当選8回。北海道9区。(毎日)>
<鳩山由紀夫首相(63)は2日午前、民主党両院議員総会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐる社民党の連立離脱など政権運営の混乱の責任を取り、退陣する意向を表明した。鳩山首相は、同党の小沢一郎幹事長に辞任を求め、小沢氏が了承したことも明らかにした。
内閣や党の支持率の低迷で、7月に想定される参院選で改選を迎える議員らの間で退陣論が強まっていた。昨年9月の政権交代から8カ月余りでの退陣となる。
鳩山内閣は近く総辞職。衆院で多数を占める民主党は後継代表の選出を急ぎ、首相指名を経て政権を維持する方針だ。次期首相候補には、菅直人副総理兼財務相(63)らの名が挙がっている。
普天間問題で日米両政府は移設先を現行計画とほぼ同じ名護市辺野古崎地区とすることで合意。「最低でも県外」との公約は実現できなかった。さらに5月28日、日米合意を踏まえた政府方針への署名を拒否した福島瑞穂社民党党首を閣僚として罷免。社民党は同30日、連立離脱を決めた。
直後の共同通信の世論調査で内閣支持率は20%台を割る19・1%まで続落。参院選の比例代表投票先、政党支持率ともに自民党が民主党を政権交代後初めて上回った。鳩山首相は続投に意欲を示していたが、党内では参院選について「このままでは戦えない」との不満が高まっていた。(共同)>
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