7018 ウィキリークスと英紙ガーディアン 宮崎正弘

英紙ガーディアンとジュリアン・アサンジの蜜月は終わっていた。機密ドキュメントを独自に裏取りし、報道したガーディアンに立腹。
ウィキリークスの創設者アサンジが弁護士を伴ってロンドンの『ガーディアン』本社に乗り込んだのは昨年11月だったという。彼は「約束が違う」と抗議に来たのである。ロスブリッガー編集長が対応した。
すでに報じられたようにアサンジが選択したウィキリークスの独占媒体は米NYタイムズ、独シュピーゲル、仏ルモンド、西パイソ、英紙がガーディアンだった。
それぞれが逐次提供される機密文書を、独自の裏付け取材でフォローするため、モグラたたきのモグラのように、毎日あちこちに違うニュースがでて賑わう。
ガーディアンは独自の取材チームを二十人体制で発足させ、機密文書を基礎に独自の取材でカバーした。
NYタイムズは外交文書がおおく、まさに米国に不利益と判断して以後は、連載をやめた。主として米国メディアはウィキリークスに冷淡となった。
ウィキリークスの言い分は情報の出所は自分であり、幾ばくかの報酬を期待するのであり、「独自に積み増しした取材は約束違反」というわけである。
以後、両者の関係は相互不信に陥り、担当記者とアサンジは数ヶ月口をきかない関係になったとライバル紙『インデペンダント』(11年1月8日付け)が伝えた。またアサンジは予定されている自伝のなかで、ガーディアンの契約違反を詳述すると言っている。
ウィキリークスはアフガニスタンにおける米軍の作戦機密およそ40万ページ分を保管しているというが、ほかの四つのメディアもすべてアフガニスタンへ出兵している国のメディアであり、別のメディアが選択される可能性もあると関係者は指摘している。
杜父魚文庫

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