10466 自民党総裁選で石原氏に横風か   古沢襄

米ウォール・ストリート・ジャーナルが「自民党総裁選で石原氏に横風か」と論評している。”横風”の意味は総裁選から下りた谷垣票は、必ずしも石原伸晃幹事長には流れない・・・谷垣氏は立候補に必要な20人の推薦人が「集まらなかったのではないか」(自民党筋)との見方を示した。
20人に達しなくても、それに近い議員の支持を谷垣氏は獲得した筈だから、谷垣氏が下りたら、その議員票は石原支持に向かうとみるのが常識だろう。だが米ウォール・ストリート・ジャーナルは石原氏に対する党内の支持は広がらないと見ている。つまりは20票近い議員票は石原氏以外の候補者に分散される。
さらに森喜朗元首相など派閥の実力者らに推された石原伸晃幹事長には、「谷垣降ろし」のシナリオを描いた党内の長老らを後ろ盾に石原氏が出馬を目指すことには党内に反発が広がっていると指摘した。
石原氏の出身母体である山崎派からは「党内の派閥実力者が支持するということは不利に働く。国会議員票はある程度獲得できても、地方の支持は限定的ではないか」と危機感を募らせている。
まさに政界の一寸先は闇。これで地方の票固めを先行した石破茂前政調会長に有利な情勢になるとの見方が出ている。
<自民党総裁選(26日投開票)の14日告示を前に「波乱」が起きた。谷垣禎一総裁が10日午前、党本部で緊急に記者会見し、これまで再選出馬を目指す考え繰り返していたが、一転して不出馬の意向を明らかにした。
森喜朗元首相など派閥の実力者らに推された石原伸晃幹事長が反旗を翻す形で出馬に意欲を示したことで谷垣氏の劣勢は確実となり、出馬断念に追い込まれた。石原氏は、谷垣氏が出馬した場合は支援すると繰り返し表明していたが、2日の鹿児島市内での講演で「谷垣氏を支えるために政治をやっているのでない」と述べ、党執行部に亀裂が入ったと波紋を広げた。
だが、石原氏の党内の支持は広がらないとの見方が出ている。「谷垣降ろし」のシナリオを描いた党内の長老らを後ろ盾に石原氏が出馬を目指すことには党内に反発が広がっているためだ。
自民党山崎派のある関係者は「党内の派閥実力者が支持するということは不利に働く。国会議員票はある程度獲得できても、地方の支持は限定的ではないか」とみている。その上で「谷垣氏への票は石原氏には流れない」と述べ、地方の票固めを先行した石破茂前政調会長に有利な情勢になるとの見方を示した。
石破氏もきょう正式に出馬表明した。また、町村信孝元官房長官、安倍晋三元首相の出馬が確実で、林芳正政調会長代理も立候補に前向きな姿勢を示している。朝日新聞が8-9日に実施した全国緊急世論調査(電話)で、自民党総裁選で総裁にふさわしいのは誰か聞いたところ、トップは石破氏で23%、石原氏の19%、安倍氏の13%と続き、谷垣氏は7%で4位だった。
谷垣氏は、不出馬の理由について「執行部の中から(石原氏と自分の)2人出るのはよくない」と記者会見で説明している。立候補に必要な20人の推薦人が 「集まらなかったのではないか」(自民党筋)との見方も出ている。首相になれなかった自民党総裁は、河野洋平氏に次いで2人目となる。(ウォール・ストリート・ジャーナル)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました