391 そのまんま東・宮崎県知事 古沢襄

美濃部都知事、青島都知事、ノック大阪府知事、田中長野県知事と持ち味は違うが、いずれも無党派パワーに乗って知事選で勝っている。そのまんま東宮崎県知事もその流れにある。だがそれによって都政や大阪府政が変わったであろうか。あれほど県民が熱烈に支持した田中知事も、さきごろの知事選で敗れて退場を余儀なくされた。無党派というのは根なし草のようにうつろい安いものなのだろうか。
そのまんま東知事の場合は保守が分裂した選挙事情に助けられている。県議会はオール野党といって良い。早稲田大学の夜間部に通って地方行政や地方財政の勉強をしたというが、それがすぐ役立つほど世間は甘くない。地方行政や地方財政についてズブの素人だからまずは県庁のお役人に頼らざるを得ないだろう。
田中長野県知事はまずは県議会と喧嘩して勝った。県庁のお役人と衝突して我流で突進している。それだけのアクの強さが、そのまんま東にあるとは思えない。マスコミは100日間はそのまんま東に好意的であろう。しかし、やがては容赦ない批判を加えると思わねばなるまい。無党派もうつろい安いが、マスコミもうつろい安い。
経費節減のため公用車を廃止し、軽自動車を運転して登庁するとか、知事室の椅子は「パイプ椅子みたいなのがいい」と言ったとか・・・。県政刷新が、この程度では情けない。パフーマンスは選挙目当てなら許されるが、いざ県政をリードするとなるともっと具体的な改革案を示さないことには県議会で集中砲火を浴びることになる。
評価するとすれば謙虚な点であろう。芸能タレント色を慎んで宮崎弁で県民にとけ込む姿勢をみせている。とかくゴシップ種が多かったそのまんま東。マスコミから叩かれもした。それが反面教師になっているのは、認めてもよいのではないか。
それにしても自民党は中川幹事長らを投入して、大車輪で応援したにもかかわらず大敗したのは情けない。民主党に至っては候補者すら立てられなかった。敵失によって助けられたそのまんま東ということがいえる。いろいろなことを考えさせらた宮崎県知事選であった。しばらくはお手並み拝見といこう。

コメント

  1. 竜田晴彦 より:

    当選おめでとう。私は若い頃宮崎に暮らし音楽運動(労音)に情熱を燃やしていた者です。時代と共に労音の存在意義が無くなり労音自体都会に昔とは姿を変え存在しまた私も気が付いたら67歳の年寄りになっていました。しかし情熱だけは持っているつもりです。
    私には今でも年賀状を交わす友人が沢山いますが、
    知事が副知事を探しているのを聞き又知事選を戦って来た両者に副知事就任を打診している事を知り大変良い事だと思いますが、もし駄目な時は市内にある岐部竹屋の次男坊でMRTを円満退社し悠々自適の生活をしている筈の健之助氏を推薦いたします。氏の健康状態等解りませんのでなんともいえませんが、氏ほど宮崎県人独特の引っ込み事案で新しい物好きの県民性でない人にであったことはありません。私が推薦をいってください。年をとっている場合ではありません。是非地元宮崎のために尽くしてくださいとお伝えください。

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