2266 北朝鮮当局者は重病説を全面否定 古沢襄

このところ平壌の共同通信支局は忙しい。北朝鮮建国60周年の9日、金正日総書記が閲兵式を欠席したと速報したが、10日は宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使が金正日総書記の重病説は西側報道機関の謀略だと全面的に否定してみせた。
<【平壌10日共同】北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使は10日、金正日総書記の健康悪化をめぐる報道や観測について「一顧の価値もないどころか、謀略策動だとみなしている」と述べ、否定した。「西側の報道機関はこれまでも、でたらめな報道をしていた。事実でないことを世論化することに狙いがあると思う」と話し、一連の報道に強く反発、警戒感を示した。(共同)>
しかし、各国は北朝鮮当局者の否定にかかわらず金正日総書記の身辺異常「ほぼ確実」との見方で一致している。とくに三八度線で北朝鮮と対峙している韓国は、李明博大統領が各部門の首席秘書官を集めて緊急会議を開き対策を協議している。
<【ソウル中島哲夫、ワシントン小松健一】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の健康悪化情報が次々に流れている状況を受けて、韓国の李明博(イミョンバク)大統領は10日朝、各部門の首席秘書官を集めて緊急会議を開いた。聯合ニュースは韓国政府高官の話として、金総書記の身辺に異常があったのは「ほぼ確実」だと報じた。
北朝鮮建国60周年の9日、金総書記の閲兵式欠席が確認されたのを機に、韓国では同日夜から総書記の重病説が乱れ飛んでいる。
朝鮮日報などによると、金総書記が8月22日に健康悪化で倒れた▽中国の医師5人が訪朝▽仏、独の医師団も平壌入り――といった未確認情報がある。
ニュース専門テレビYTNは10日朝、金総書記の病状が深刻だと中国当局者らから聞いたという北京の消息筋の証言を伝えた。中国当局は8日に平壌から戻った医師らから金総書記の病状を聴取したとしている。
金総書記の状況については主に米国発の情報が流れている。10日付の中央日報は金総書記が「数週間前に脳卒中を起こし現在、半身不随状態だが、意識はある程度ある」という在米外交消息筋の証言を伝えた。だが詳細な病状や、どこでどんな治療を受けているかは不明だとしている。
米ホワイトハウスのペリーノ大統領報道官は9日の会見で「報道は承知しているが、提供できる話はない」と語った。ただ米政府関係者は「相応の信頼性のある情報に基づいたのだろう」と指摘している。米主要メディアは9日、一斉に「脳卒中」など重病説を流していた。(毎日)>
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