2461 オバマ氏の外交政策(1) 翻訳:平井修一

オバマ氏が次期大統領に選出された。2年に及ぶ選挙戦は死闘であり、まさに「血を流さない内戦」であった。建国史上初めて黒人(正確にはハーフ)が大統領になった。
マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が「私には夢がある」(I Have a Dream)と演説してから半世紀弱。それが実現したのだ。
<私は同胞達に伝えたい。今日の、そして明日の困難に直面してはいても、私にはなお夢がある。それはアメリカン・ドリームに深く根ざした夢なのだ。つまり将来、この国が立ち上がり、「すべての人間は平等である」というこの国の信条を真実にする日が来るという夢なのだ。
私には夢がある。ジョージアの赤色の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が>
我々は歴史の瞬間を目撃した。アメリカの底力に敬意を表したい。やはりすごい国である。
オバマ・アメリカは、さて、どの方向へ舵を切るのか。オバマ氏の外交政策をオバマ・サイトから紹介する。選挙公約だからどこまで実現するかは不明だが、おおよその方向性は分かるのではないか。
アメリカを守り我々の地位を再建するバラク・オバマとジョー・バイデンの計画「オバマ-バイデン計画」
●イラン問題
問題:イランは核兵器を求め、イラクで民兵を応援し、地域の全域でテロを支援している。そして、そのリーダーはイスラエルを脅かし、ホロコーストを否定している。しかし、我々はこの脅威に立ち向かう際に、我々の「非軍事オプション」を使い果たさなかったと思っている。
即ち、様々な点で我々はまだ彼らに当ってみていない。だからこそオバマはブッシュ政権にイラク戦争で対峙し、イランへの戦争予告にも対峙してきた。
ブッシュ-、チェイニーの武力による威嚇に反対:我々はカイル-リーバーマン修正案に反対した。イランからの脅威に対処するためにイラクで我々の軍事プレゼンスを行使しなければならないとする法案だ。
我々は、イラク戦争を延長したり、イランを攻撃するためにブッシュを正当化することは議会にとって無謀すぎると思っている。オバマも、カイル-リーバーマン修正を含めて、上院はブッシュ政権にイランを攻撃するいかなる認可も与えはいけないと決議した。
外交:オバマは、前提条件なしでイランとの粘り強い、大統領同士の直接外交を支持する。今こそ、直接イランに対し、彼らの問題行動を変えるように圧力をかける時だ。我々は、イラン体制に選択肢を提供する。
イランが核開発計画とテロ支援を断念するならば、我々は世界貿易機関加盟、経済投資、通常の外交関係への移行というインセンティブを提供する。イランが問題行動を続けるならば、我々は経済圧力と政治的な隔離策を進める。
この種の包括的な和解を求めることは、イラン問題を前進させるための最高の方法である。
●アメリカの外交を改める
問題:アメリカは、気に入らないリーダーとの対話を拒否するというブッシュ-、チェイニー外交によって足かせをつけられている。対話がないことには、我々をタフ・ニゴシエーターには見えさせられないし、むしろ尊大に映り、我々から前進する機会を奪う。そして対話拒否は、我々のリーダーシップに対する国際的な支持を結集することをより難しくする。我々が国際的な強い支持を得れなければ、テロ、病気、核兵器、気候変動などの問題に関して前進することはできない。
我々の敵と友人との対話:我々は、すべての国、友人、敵と進んで会う。必要な準備をするが、アメリカがテーブルにつく準備ができている、そして、対話をリードする気があるとシグナルを送る。そして、アメリカがテーブルにつく気があるならば、世界はテロやイランと北朝鮮の核開発計画のような難問を扱うためにアメリカのリーダーシップのもとにより一層結集するだろう。
イスラエル-パレスチナ対立:我々は、イスラエル・パレスチナ対立の解決に向け重要な外交的プライオリティー(優先順位)を作る。それは継続的な和解促進策だ。イスラエル人とパレスチナ人と協働で、平和と安全な2つの国、即ちユダヤ人のイスラエとパレスチナ国家というゴールを達成するためである。(つづく)
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