4263 アンビリーバブル・チャイナ 宮崎正弘

海賊版のくにから「グーグル」へ著作権違反とクレーム。世界的な問題となって法廷闘争になっているのはグーグル。
著作権の了解なく、世界中の書籍を勝手に「古典」と選定し、その二割ていどを画面に紹介し「デジタル・ライブラリー」と標榜したため、とくにアメリカでは裁判に持ち込まれたケースが400件。
いったんは一億二千万ドルで和解したが、一方的な裁定に著作権者から不満が広がり、フランスでも法廷に持ち込まれている。フランスの場合は「十万語をこえた紹介は著作権に抵触する」とするもの。
日本でも文芸家協会、ペンクラブなどが「相談もなく一方的すぎる」と声明を発表。また日本では出版社によってデジタル化する場合は別途原稿料を支払う会社もある。
さて著作権とは無縁の中国で作家同盟などの団体がグーグルへ著作権違反と訴えだした。海賊版が横行し著作権はなにひとつ守られていない国が訴えるのだから信じられないと溜息をつく向きが多い。
中国作家協会は「グーグルのデジタル・ライブラリー化は明らかに国際著作権法の基準を侵害している」と騒ぎだし、人民日報が大きく取り上げた。同団体には9000人の作家が加わっているそうな。
慌てて北京へ飛んだグーグルの代表者は「われわれは著作権に違反しておらず、基準を満たしている」と説明した。「すでに中国当局は中国語の5000冊の書籍のデジタル化を認めているし、著作権継承者がわからないケースが多い」とも。
ともかく人の権利を侵害しても知らん顔をしている中国人が、いざ自分の権利をすこしでも侵害されると騒ぎ出すのは、いかにもいかにもチャイニーズ方式である。
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