5201 訪韓の米国務次官補「金総書記の寿命はあと三年」 古沢襄

日本に立ち寄らなかったキャンベル米国務次官補は、韓国滞在中に非公開な席上で、北朝鮮情勢や金総書記の後継問題についてかなり踏み込んだ情報を提供していた。とくに金正日総書記の健康について、寿命はあと三年ぐらいだろうと、述べたという。朝鮮日報が伝えている。
<【ソウル共同】17日付の韓国紙、朝鮮日報は、キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)が2月に韓国を訪問した際の非公開の懇談会で、北朝鮮の金正日総書記の健康状態について「すべての医学的情報を総合すると(余命は)3年程度と考える」と述べたと報じた。複数の消息筋の話という。
次官補が具体的な根拠を示したかどうかについては伝えていない。同紙によると、懇談会は2月3日に在韓米国大使館で行われ、北朝鮮で高い地位にあった脱出住民(脱北者)や駐韓米国大使らが出席。北朝鮮情勢や金総書記の後継問題について意見交換した。
昨年8月にクリントン元米大統領が訪朝した際、クリントン氏の医師も同行しており、医学的な見地から金総書記の健康状態を観察したとみられている。(共同)>
<米政権で韓半島(朝鮮半島)問題を担当する国務省のキャンベル次官補(東アジア・太平洋担当)は、韓国滞在中の先月3日、非公開の席で、金正日(キム・ジョンイル)総書記(69、写真)の寿命について発言した。その内容は、「あらゆる医学的な情報を総合して考えると、(金総書記の寿命は)あと3年ぐらいだろう」というものだった。これは16日、複数の消息筋が明らかにした。
それらの情報によると、キャンベル次官補は先月3日、元政府高官の脱北者3人、自由先進党の朴宣映(パク・ソニョン)議員、民主党のチャン・サン最高委員、デイリーNKのハン・ギホン発行人らを非公開で米国大使館に招待し、北朝鮮情勢や後継者問題などについて、1時間30分ほど意見を交換した。この会合にはスティーブンス駐韓米大使も同席していた。
この席でキャンベル次官補は、「北朝鮮体制について知りたい」と口火を切り、「金総書記はあとどれぐらい生き延びると思うか」という趣旨の質問を行った。すると、ある出席者A氏は「あと5年は大丈夫だろう」と述べ、別の出席者B氏は「5年を超えるのは難しいのでは」と発言した。これに対し、キャンベル次官補は、「あらゆる医学的な情報を総合すると、B氏の予想が正しいようだ。われわれも3年ほどだと考えている」と語ったという。
米国が昨年末から韓国に対し、北朝鮮の急変事態に備える韓米合同の訓練を提案しているのも、「金総書記の寿命」に対する判断と関連があるものとみられる。マレン米合同参謀議長は昨年10月にソウルで開催された韓米軍事委員会(MCM)の会合で、さらにシャープ駐韓米軍指令官も今年の初めに、韓国軍に対して急変事態に備えた合同訓練の実施を提案したという。韓米連合軍は金総書記が死亡するなどの急変事態に備えた「作戦計画5029」を取りまとめているが、これらの訓練が実際に行われたことはない。米国は現在実施中の韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」でも、有事の際に核兵器や化学兵器など、北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の除去を専門に行う特殊部隊を参加させている
韓国政府高官は最近、「北朝鮮は3年以内に三男ジョンウン氏にすべての権力を継承させるための作業を急いでいる」とコメントしたが、これは金総書記の健康状態とも関連があるようだ。脳卒中で倒れて以降、金総書記のここ1年間の写真や映像を分析すると、手の色が黒ずんでいる一方で、爪は非常に白いことから、腎臓にも問題があるのではないかと推測されている。昨年8月にクリントン元大統領が金総書記と面会した際には、米国は応急医学の専門医を同行させるなどして、金総書記の健康状態に関する情報をさまざまな角度から収集したという。
この日の会合でキャンベル次官補は、金総書記からジョンウン氏への権力継承状況について、金日成(キム・イルソン)主席から金総書記のときと比べ、「完全に異なっている」と表現したという。金総書記は10年以上にわたり後継者としての教育を受けたが、ジョンウン氏はそのような教育は受けていないということだ。米国はスイスの国際学校でジョンウン氏を指導した教師にインタビューを行い、ジョンウン氏の性格や知的能力などに関する情報を集めたという。これは、この会合の出席者が明らかにした。
出席者たちは、「北朝鮮の後継者は金総書記の指名によってすぐさま決まるため、ジョンウン氏が権力を承継するに当たって、それほど問題はないはずだ」「ジョンウン氏が後継者となれば、2年以内に大きな混乱が起こるだろう」「(混乱は)2年ではなく、4年か5年以内に生じるはずだ」「今北朝鮮の住民が抱いている不満を利用すれば、北朝鮮で何らかの変化を引き出すことができる」などの発言を行った。キャンベル次官補は会合の最後に、「(出席者の発言は)金正日体制が長続きすることはなく、若いジョンウン氏に権力が一気に集中するようになれば危険、という趣旨として理解する」という発言で締めくくったという。ある出席者は、「1990年代半ばに北朝鮮でクーデターや粛正の動きがあったことを次官補に話すと、非常に関心を示していた」と述べた。(朝鮮日報)>
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