8278 自民は大連立拒み、解散路線に転換  古沢襄

大連立を拒絶して、解散・総選挙に追い込む・・・自民党は強硬路線に転じた。最近の党独自の選挙情勢調査で”自民圧勝”のデータを得たのも強硬路線論者を勢いづけている。
大連立路線を走っていた自民党の大島副総裁は「しばらく様子を見よう」、石原幹事長も「(大連立の)可能性はゼロではない」と様子見に変わった。解散・総選挙に追い込むのは良いが、衆院で圧倒的な多数を擁する民主党をどう解散に持っていくのか、そこに成算があるわけでない。
東日本大震災からの復興に向け政権参画を求める声は自民党内に根強くある。突っ張り作戦は効を奏するのだろうか。
<「ポスト菅」有力候補の野田佳彦財務相が大連立構想を打ち出したことを受け、自民党は17日、臨時幹部会を開いた。谷垣禎一総裁は「震災復興は協力しなくてはいけないが、大連立は『例外中の例外』であると肝に銘じるべきだ」と否定的な考えを表明、他の党幹部も民主党への不信感をあらわにした。
ただ、東日本大震災からの復興に向け政権参画を求める声は根強く、大連立の「夢」は今後も自民党を揺さぶり続けるに違いない。(峯匡孝)
山本一太参院政審会長「民主党がマニフェスト(政権公約)を見直すならば解散だ。解散前の大連立はあり得ない」
小池百合子総務会長「民主党は意思決定のプロセスさえもわからない政党だ。そんな党との大連立は認められない」
昼食会を兼ねた臨時幹部会で、出席者の多くが谷垣氏に賛意を示し、強い口調で民主党を罵(ののし)った。
民主党から子ども手当などのマニフェスト見直しを引き出し、菅直人首相を退陣寸前まで追い込んだだけに自民党の鼻息は荒い。一気に衆院解散・総選挙に持ち込み政権交代を目指すべきだという強硬論は強まるばかりだ。
大震災発生直後、大連立に積極的だった派閥領(りょう)袖(しゅう)らも落選議員の早期解散を求める声に押されるように態度を一変させた。町村派(清和政策研究会)会長の町村信孝元官房長官は「連立は自殺行為だ」、古賀派(宏池会)会長の古賀誠元幹事長は「大連立なんて片時も考える必要はない」と断じる。
臨時幹部会は「大連立拒否」を決定しかねない勢いだったが、民主党の仙谷由人官房副長官と太いパイプを持つ大島理森副総裁が「しばらく様子を見よう」と押しとどめた。
同じく民主党との協調路線を模索してきた石原伸晃幹事長は会合中は無言を貫いた。終了後、記者団にはこう漏らした。
「大連立はゼロではないが、ゼロに近い。しかしゼロではない…」
大島、石原両氏が曖昧な態度しか取れないのは、民主党の代表選レースの行方がなお不透明であることが大きい。菅首相は再生エネルギー特別措置法案の成立する26日にも退陣を表明するとみられるが、代表選や首相指名選挙の日程さえ確定しない。
候補者をめぐる民主党内の動きも鈍い。自民党との接触も途絶え、待ちぼうけを食らったも同然。民主党の新代表が谷垣氏と党首会談を行い、谷垣氏の首相指名などを持ちかける可能性さえ「ゼロではない」(自民党幹部)だけに動くに動けないのが実情なのだ。
石原氏は17日朝のニッポン放送の番組に出演し、平成24年度予算案の編成が終わる年末か、来春の予算成立時を念頭に「解散を約束できるリーダーがでてくれば(大連立の)可能性はゼロではない」と語った。大連立は見果てぬ夢なのか。それとも秘中の策がなお動いているのか。(産経)>
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