12704 シリア支援をめぐる米ロの違い  古澤襄

ワシントン共同は17日、米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は、ロシアがシリアに高性能対艦ミサイルを供与したと非難したと伝えた。この記者会見にはヘーゲル国防長官も同席している。
これに先立つ16日、イスラエルのネタニヤフ首相はロシアでプーチン大統領と会談し、シリアへの高性能ミサイルの販売中止を要請したが拒否されたと明らかにしていた。
シリア内戦はロシアが最新鋭の武器をアサド政権に供与しているために、反体制側の旧式武器を圧倒している。アサド政権を支持しているロシアの態度はますます明確となっていて、アサド退陣を求めている米国の旗色が悪い。焦ったイスラエルが単独でシリア爆撃を強化する可能性も出てきた。
オバマ政権が反体制側に非軍事的支援をしているが、この中東政策は中途半端なそしりを免れない。北朝鮮政策でも中国の制裁行動に期待するだけで、積極的な行動に欠ける。
<ネタニヤフ首相はロシアでプーチン大統領と会談し、シリアへの高性能ミサイルの販売中止を要請したが、大統領は確約を拒否。(5月16日 イスラエル・ニュース)>
<イスラエルによる最近のシリア空爆は、イランからヒズボラへのミサイル移送を阻止するのが目的だったとされている。米政府当局者は16日、イスラエルは近く新たなミサイル移送を妨害するため、再び空爆を実施する可能性があると述べた。ロシアは、イスラエルによるシリア空爆に激しく反発している。
米政府高官によると、ロシアの軍艦配備の増強は、旧ソ連以外ではただ1つ残されたロシアの海外軍事基地であるタルトス基地を死守する意向を示したものだとみられている。
ロシアの軍事アナリストは、タルトス基地は、補給が限られ修理能力も貧弱だとして、「基地と言うよりもガソリンスタンドのようなものだ」と指摘した。しかし、米政府当局者は、ロシアがアサド政権と交渉し、基地の拡張計画を策定したと指摘する。

シリア内戦以前は、ロシアの艦船はタルトス基地には不定期に停泊していただけだった。しかし、米欧の当局者によると、ここ3カ月間はタルトス港近くに一度に 10~15隻が運航しているという。これらの当局者の話では、ロシアは現在、東地中海に駆逐艦やフリゲート艦、補助艦、情報収集艦など11隻を展開している。(ウォール・ストリート・ジャーナル)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました