17684 米国株:小じっかり、最高値を更新    古澤襄

■雇用統計は強弱混在
11月7日(ブルームバーグ):7日の米国株は小幅高。最高値を更新した。朝方発表された10月の米雇用統計では雇用者の伸びが市場予想を下回ったが、失業率は6年ぶりの水準に下げ、海外の成長減速にもかかわらず米経済が持ちこたえているとの見方を裏づけた。
エネルギー株は上昇。ダイアモンド・オフショア・ドリリングとニューフィールド・エクスプロレーションはいずれも上昇した。百貨店のシアーズ・ホールディングスは31%の急伸。200-300店舗を売却して賃貸借契約を結ぶ計画が好感された。ウォルト・ディズニーは2.2%下落。7-9月(第4四半期)利益はテレビ・ネットワークが減益だった。

S&P500種 株価指数は前日比0.1%未満上昇して2031.92。ダウ工業株30種平均は19.46ドル上げて17573.93ドル。  
USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は、「上昇が一服しつつある。過去数週間の上げを消化する時期に差し掛かっている」と述べ、「全般的に明るい内容の雇用統計を見込んで相場は上昇ていたが、非農業部門雇用者増加が20万人を超え、その期待は現実のものとなった。しかし平均時給が横ばいで推移しており、これは成長ペースがいくらか減速していることを示唆する。従ってバリュエーションが一段と問題となる可能性はある」と続けた。
■米雇用統計
米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比21万4000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は23万5000人増だった。前月は25万6000人増(速報24万8000人増)に上方修正された。家計調査に基づく失業率は5.8%に低下した。
フィフス・サード・バンコープのチーフ投資ストラテジスト、ジェフ・コルゼニク氏(シカゴ在勤)は、「米国が成長するかどうかが問われていたが、今は成長のペースが問われるようになった」と述べ、この日の雇用統計は「成長ペースという点ではやや失望したが、成長が持続している証拠であることに疑いはない」と続けた。  
S&P500種は週間ベースで0.7%高。3週連続での上昇だった。4日投開票の中間選挙では、共和党が上院で過半数議席を獲得した。また欧州中央銀行(ECB)は必要になった時点で景気刺激措置を強化する方針を示した。
■イエレン議長の発言
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、デフレ回避のため追加の債券購入が必要かどうかを決めかねている欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らに対し、どのような措置も講じるべきだとのメッセージを送った。
議長は7日、パリで開かれたフランス銀行(中銀)主催のイベントで講演。事前に配布された原稿によると、「中銀は、経済成長支援そしてインフレ目標達成のため、非伝統的政策も含めた利用可能なあらゆる措置を講じる準備をする必要がある」と述べた。  
ブルームバーグがまとめたデータによると、四半期決算を発表したS&P500種の構成企業の80%で、利益がアナリスト予想を上回った。売上高が市場予想を上回ったのは60%となっている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は4%低下して13.12。9月19日以来の低水準だった。
S&P500種産業別10指数 のうち7指数が上昇した。公益事業株は1%と、最も上昇した。一方、ヘルスケア関連株は0.9%下げた。 (米ブルームバーグ)
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