18266 「2対2捕虜交換」の観測 ヨルダン紙    古沢襄

■搭乗員捕虜と後藤さん

「イスラム国」について伝えられている情報なのだが、正直にいって真実の姿は分からない。だがヨーロッパや中東で「イスラム国」の戦闘員として参加するテロリストが増えている実態がある。何がこういう事態を招いているのか。

その意味で後藤健二さんには是非生還して欲しい。日本人で真実の「イスラム国」を身をもって体験した唯一の人だからである。

日本のテロリスト集団・オーム真理教と「イスラム国」は類似しているという指摘がある。高学歴なのに社会で認められない不満層が、そのはけ口としてテロに走る・・だとすれば日本社会にもその土壌があると思わねばならぬ。

イスラム教とテロリスト集団の「イスラム国」はまったく別のものである。だから日本にはイスラム教徒が少ないから、イスラム・テロ集団に狙われないという俗説は払拭してかからないといけない。

明治維新で日本は西欧の近代化を取り入れ日米戦争で敗北はしたが、基本的にはアジアにおいて欧米的な自由と民主主義の国造りをしてきた。それは「イスラム国」からみれば、米英と同じ敵性国家なのであろう。

ヨルダンのアンマンから産経新聞は、ヨルダン軍パイロットと後藤さんの二人と「イスラム国」のサジダ・リシャウィ死刑囚とジャド・カルブリ死刑囚の二人の「二対二」交換の観測(英字紙ヨルダン・タイムズ)を伝えてきた。

「イスラム国」の態度は明らかでないが、米国はテロリストの釈放には賛成していない。といって後藤さんらの拘禁先が明らかでないから、特殊部隊を使って救出作戦をする可能性は難しいと見なければならぬ。

■【アンマン=遠藤良介】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が後藤健二さん(47)解放の条件として、ヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めている問題で、同国政府が、後藤さんを含む人質2人と死刑囚2人の「交換」を模索しているとの観測が地元報道で出ている。ヨルダンは自国軍パイロットをイスラム国に拘束されており、後藤さんの解放を優先すれば世論の反発を招きかねない事情がある。

26日付の英字紙ヨルダン・タイムズは、イスラム国がパイロット解放と引き換えに、やはりヨルダンで収監中のジャド・カルブリ死刑囚の釈放を要求するとの見方があることを紹介。日本と友好関係にあるヨルダン政府が、後藤さんと軍パイロットの2人の解放について交渉する可能性がある-とする軍事専門家の談話も伝えた。

カルブリ死刑囚はイラク人で、イスラム国の前身「イラクの聖戦アルカーイダ」を率いていたザルカウィ容疑者(2006年死亡)の元側近。05年に起きたイラクでのヨルダン人運転手殺害やモロッコ外交官拉致に関与したとされる。

ヨルダンは「対テロ」で米欧と協調する姿勢を鮮明にしているが、米国主導のイスラム国空爆には距離を置くべきだとの世論も根強い。自国パイロットの救出に失敗すれば国民の反発は免れないため、ヨルダン政府は日本との関係も考慮した難しい舵取りを迫られている。(産経)

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