2311 政局の小競り合い吹き飛ばす大津波 宮崎正弘

百年に一度の不況がやってくる! ウォール街の大津波が日本経済を襲撃。こんなときに自民は不思議な総裁選、民主・国民新党が合併話で解散・総選挙ですか?
総選挙は10月26日投票が有力だと、はやくもマスコミの観測は解散を決定的な雰囲気にしている。総裁選で麻生氏が選ばれようとも、大勢は民主党有利だと多くの批評家が予測している。
しかし、たとい民主党の圧勝となっても、過半数には届かず、公明がどちらにつくかで次期政権が決まるとか、決まらないとか政局の話。
自民党総裁選挙も些末な政策論争が出来ても、戦略を語る候補がいない。
民主党独裁体質と対比させるためにゴレンジャーが並んだまではいいが、これでは派閥政治丸出しの田舎芝居、自民党の劣勢挽回は不透明だ。
年初来、韓国、台湾、パキスタンと野党が立て続けに政権を掌握した。
米国も、いまの趨勢では与党苦戦である。日本の政界も、世界的潮流からいえば、野党が勝利して政権獲得という順番になる。
突如、大津波がウォール街から押し寄せた。
政局の小競り合いなど吹き飛ばすスケールの災禍である。横合いから、突然に、しかも日本経済の屋台骨をがたがたに揺らしている。ベアスターンズとか、リーマンブラザースとかが倒産しても私企業であり、問題は投資家が困るくらい。
しかし、ファニーメイの危機、フレディマック債務不履行となると、庶民の台所を襲い、AIGが倒産すれば保険をかけている大半が被害を被る。だから米国政府は救済策を講じ、さらには危ない情報が流れ飛んでいるメリルリンチの被買収を斡旋している。トップのゴールドマンサックスとて、ポールソン財務長官の出身母体である故に、逆に土壇場に来ても政府支援は難しいだろう。
ファニーメイ関連で、日本の金融機関の保有する債権は金額に直して25兆円。農林中金の5兆円、日本生命2兆円。。。。。。。
AIGはアリコジャパンなどの保険契約日本人は数知れない。これまでせっせと掛けてきた保険が紙くずになるのだ。日本政府としても放置するわけにはいかないだろう。「ウォール街の激震は『たいしたことがない』だの『日本の金融機関は資本金の厚みが違う』だの、不思議なご託をならべていて暗然たる気持ちになる。
つまりウォール街の百年に一度の危機は、日本にとって対岸の火事ではないのである。
▲イスラエルの大連立政党「カディマ」の研究が必要では?
こんなときに総選挙?与野党対立ではなく、日本は本格的に大連立を模索する秋(とき)がきたのではないか?
おりしも、18日イスラエル与党党首にレビニ女史(外務大臣)が当選した。
イスラエルの「カディマ」といわれる大連立政権は、創設者のシャロンが病に倒れ、オルメルト首相が汚職スキャンダルで党首を退任、日本時間18日の党大会でレビニ外相を党首に選んだ。
これからレビニ女史を中心に新連立工作が始まるが42日間以内で決まらなければ来春、イスラエルは総選挙となる。もしそうなると野党「リクード」のネタニヤフ元首相が返り咲くシナリオもある。
しかし、国家的危機を前にして党利党略より挙国体制を優先させるイスラエル。次の首相はレビニ女史(50歳、二児の母)に決まりそうである。
レビニはアリエル・シャロン元首相の弟子、タカ派政党「リクード」から大連立の新党「カディマ」へ移籍した。女性ながら情報筋の出身で軍事専門家。イスラエルには女性宰相としてゴルダ・メイヤー首相の例がある。
日本はイスラエルの大連立政党「カディマ」の研究を本格化するべきときでもある。
       
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