10486 オバマ大統領はチャーチル嫌い 古森義久

オバマ大統領が真に目指す世界とはどんな内容なのか。その点に光をあてたドキュメンタリー映画がいまアメリカでヒットしています。
<<オバマの「謎」に迫った映画が大ヒット>>
まずこの映画の公開は、7月中旬、テキサス州ヒューストンのたった1つの 劇場で始まった。ところが反響が予想よりはるかに大きかった。予想外の観客 が集まってきたのだ。そのためすぐに同州や他の州の一般映画館でも上映されるようになった。
9月はじめの時点では全米で2000近く、首都ワシントン地区 でも10の一般映画館で上映されるに至った。しかもこの映画は8月後半には他のアクションやコメディの映画を抑えて全米第2位の興業成績を記録した。9月 第1週も全米7位となった。
この「2016年=オバマのアメリカ」はインド系米人の政治学者ディネシュ・デスーザ氏の著書を原作に同氏が監督と語り手を兼ねている。製作にはアカデミー賞受賞映画の「シンドラーのリスト」のジェラルド・モーレン氏らがあたった。
さて、その内容はオバマ氏と同じ年齢で有色人種、同じ米国の名門大学で教育を受けたデスーザ氏が、オバマ氏と父親や親類との絆をたどっていく。オバマ氏の父親はケニア人の反植民地主義闘士だった。
また、米国の対外政策に反対し、開発途上国やイスラム教国への理解や支持を表明していたオバマ氏の母親の影響、そして同氏の少年時代のインドネシアのイスラム社会での生活などを、現地のルポや関係者の証言で探っていく。
オバマ氏が青年時代に接触して、師事した元共産主義者のフランク・デービス氏、反米パレスチナ支持派のエドワード・サイード氏、都市ゲリラ革命主唱のビル・エアーズ氏らの影響にも光を当てている。
そしてデスーザ氏は、「オバマ氏の真のイデオロギー的理念は米国がアフリカなどの開発途上国から搾取した植民地主義の結果を是正することであり、そのために米国の力や富を相対的に減らすことを意図している」という結論を下す。
「大統領就任直後にホワイトハウスにあったイギリスのチャーチル首相の胸像を排除したことは、オバマ氏のその反植民地主義の強い信念の表れだ」とも断じる。(つづく)
杜父魚文庫

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