18926 景気と連動しない中国株、「バブルの領域」突入か   古沢襄

■ロイター・コラム Peter Thal Larsen氏の見解

[香港 15日 ロイター BREAKINGVIEWS]中国経済の成長率が6年ぶり低水準となったにもかかわらず、株式市場は7年ぶりの高値で活況となっている。中国では景気と株価が連動していないが、これは不思議なことではない。中国経済の資金調達における株式の重要性が高まらない限り、引き続き連動しない状態が続く。
 

7%という成長率は政府目標に沿っているが、各種指標をみると景気は明らかに減速している。しかし株式投資家はそれほど問題視していないようだ。
 

景気と株価の非連動は、中国株がバブルの領域に入っていることを示しているともみられる。非連動は今に始まったことではなく、2010―13年の堅調な成長時期に、上海株式市場の指数は3分の1以上の下落となった。
 

中国経済の資金調達面で、株式の割合が債務に比べて相当小さいことが一因だ。過去5年間、非金融企業による株式発行が社会融資総量に占める割合は2.5%以下に過ぎない。

最近は大幅に上昇したが、上海・深セン両市場をあわせた時価総額は、国内総生産(GDP)の80%以下だ。米国ではナスダックとニューヨーク証券取引所(NYSE)あわせて160%となっている。
 

中国の景気減速は、企業にとって債務コスト高につながる可能性があり、設備投資に一段と慎重になるおそれがある。この状況は株式市場にプラスに働く可能性があるが、まだ先の話だ。株式市場を景気の指標にしたいと考えている投資家には歯がゆい状況が続くことになる。
 

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。(ロイター)

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