1279 小沢訪中の裏側 古沢襄

十二月二日の杜父魚ブログ「中国に気を使う日本」で、民主党の鳩山幹事長が来日していたダライ・ラマ14世と会談したことに触れた。鳩山氏は「右手が満たされるまで、左手を力強くサポートさせていただく」と述べたのは、政治家として勇気がある発言である。
その記事を再掲する。
<十一月二十三日に来日したダライ・ラマ14世は、民主党の鳩山幹事長と会談している。ダライ・ラマ14世は「独立は求めていない。(高度な自治を求めて)右手を中国政府に差し出しているが、何も得られていない。だから左手で日本などに助けを求めている」と述べたという。
鳩山氏は「右手が満たされるまで、左手を力強くサポートさせていただく」と述べた。ただ六日に迫った小沢代表の1000人訪中団のことがあるので、鳩山氏はダライ・ラマ14世との会談は「一議員の立場で臨んだ」と付け加えることを忘れなかった。
小沢代表の女房役である鳩山幹事長が、チベットの自治回復に積極的に賛同したとなれば、小沢訪中団は北京で冷たい扱いを受ける。「田中角栄先生乃弟子、小沢一郎先生熱烈歓迎!」という中国の歓迎ムードに水をさしたくない配慮があったのであろう。
チベットの自由を求める非暴力の活動が認められてノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世に会うことで、これほど日本は気を使っている。ドイツのメルケル首相は、ダライ・ラマ14世と会談して、臆することなく訪中して中国首脳と会談をおこなったのだが・・・。(杜父魚ブログ)>
http://blog.kajika.net/?day=20071202
読売新聞にもう一つの記事が出ている。見出しは「”モノ言う外交”は封印? 小沢・民主代表が訪中終え帰国」。
<民主党の小沢代表は8日、3日間の中国訪問を終え、北京から帰国した。
15日に国会の会期末を控える中での44人の国会議員を連れての訪中は「国会軽視」との批判を浴びたが、胡錦濤国家主席ら重要人物との会談が実現し、参院第1党党首としての面目を保った。
ただ、親密ぶりを強調するあまり、日中間の懸案に関する踏み込んだ議論を避けたとの指摘もある。(中略)
民主党内では、所属国会議員が計画していた中国の少数民族ウイグル族に対する人権弾圧を告発している活動家を招く勉強会が、党幹部の示唆もあって中止となる事態も起きており、今後の「小沢外交」の姿勢を懸念する声も漏れている。(読売)>
これだけ気を使った小沢訪中だったが、案の定、中国は鳩山・ダライ・ラマ会談に「(日中関係に)マイナスの影響があるだろう」と懸念を表明していた。北京から共同が伝えてきた。何とも情けない小沢訪中ではないか。これでは媚中外交といわれても仕方ない。
<【北京8日共同】民主党訪中団は8日、中国共産党との定期協議「交流協議機構」の2日目の会合を北京市内で開催。中国側は、鳩山由紀夫幹事長が11月に来日したチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談したことに関し「(日中関係に)マイナスの影響があるだろう」と懸念を表明。民主党側は「個人的な会談。内政問題でありコメントする立場にない」と答えた。(共同)>
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