青島ヨット競技会場の海域に異様な赤潮と緑藻。青島市当局は頭を抱えている。青島市の西、黄海沿岸が五輪ヨット競技の会場となる。五輪まで六週間を切った。
「海域に緑藻の異様発生は12900平方キロメートルに及んで手の施しようがない。
青島で練習中の五輪選手らは、これでは競技にならないのではと懸念の声を挙げた。いずれも過去数年間、危険度を超える硝酸を含む工場の汚水、産業廃棄物が黄河に流れ、黄海の出口に辿り着き、赤潮と、緑藻を大量に発生させた」(ヘラルドトリビューン、7月1日付け。一面トップ)のだ。
すでに排気ガス規制のため市内に登録されたトラックの十五万台の乗り入りを7月下旬から禁止するうえ、クルマの乗り入れも制限する。
緑藻を競技会期間中だけでも、当該海域に発生させないためには、除去作業のあと、海域に、なんと50キロにわたるフェンスを築くという。当局はしかも、それらを7月15日までに遂行すると公言している。
藻を除去するため人出が足りず、小型ボートを北隣りの煙台や青島の南にある日照市からも借り受け、さらには市の職員を数千人動員して藻を除去してきた。
それでも足らず、国有企業から強制動員した。
集荷された藻はすでに10万トン、付近の農家に豚の餌で支給されているが、依然として競技海域の三分の一が緑藻に蔽われている。
青島の大学生を週末に11000人強制動員させることが決まった。これぞ中国版「学徒動員」。
新華社は「ボランティア」と報じている。
<青島(チンタオ!)。
ドイツが咀嚼したときに、あまりにも水が綺麗なので麦酒工場をたてた。中国のブランドとなった「青島ビール」はドイツの技術である。
山東出兵後の日本は、この地があまりに美しいので、夥しい建物を建てた。租界址は青島に残る。海軍基地のほかに中国有数の水族館もある。
その水がこれほど汚れていたとは、中国の急速な経済発展とは何であったのか?
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1978 どこまで祟られるのか、北京五輪 宮崎正弘
宮崎正弘
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