9882 中国でも大量の機密文書が漏洩  宮崎正弘

中国情報網とて、CIA vs FBIの対立構造に似た抗争。国家安全部から大量の機密文書が米国CIAに漏洩した情報の真意は?
中国の国家公安部(国安部)副部長の秘書が、過去五年にわたって大量の機密文書をCIAに渡していたという報道がある(博訊新聞網、6月9日)。
その殆どが国家安全保障にかかわる機密文書だとされるが、どの分野のものかは判然としていない。
ネット上では、この秘書が誰かという推測情報も飛び交い、愈正声(現上海市書記)の実弟、愈強声が国家安全部外事局局長だった経歴があり、関連が噂された。
中国の機密文書は中央委員クラスが閲覧できるレベルのものが副部長へ降りてくる。最高機密文書には接しられない立場であるという。
同時に、国家安全部は国際環境の激変にともなって急激に再編、組織替えされたうえに短期間で肥大化した組織だけに、人脈対立による内紛を抱えており、CIAへの機密漏洩は内部抗争の結果、相手を陥れるためのガセ情報という見方も出来る。
国家安全部(国安部)は米国でいうCIA。「安全部」は警察機構なので、両者は対立関係にあり、米国のCIA vs FBIの構造的不和に酷似する。
 
博訊新聞網の分析では各地の公安部は部長クラスですら豪邸を構え奢侈な生活をしており、金塊などを蓄財して各地に別荘を建てた剛の者も散見されるという。
また地方幹部の汚職も取り締まりの元締めの公安高官が腐っていれば、摘発は適当な捜査で終わりとなるのは必定だろう。
    
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 読者の声 どくしゃのこえ 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
(読者の声)わが駐北京大使は、日本国の利益を代弁するべき役職にある筈ですが、かの商人大使は「尖閣購入」をいう石原都知事を「日中友好を傷つける」と批判しました。
朝野いきりたって大使更迭論が主流かとおもいきや、この大使は正しいと外務省出身で防衛大学前教授だった孫崎亮氏あたりが言い出しています。他方、城内実議員等は国会内で更迭要求のかまえ、どうなりますか?(JU生、茨城)
(宮崎正弘のコメント)この丹羽大使は「日本は中華帝国の家来、中華のなかで繁栄すれば宜しい」という意見の持ち主の由。たしか、前の伊藤忠のえらい人(名前わすれました)、『文芸春秋』で堂々とおなじ事を言って物議を醸し出したことがあります。
特命全権大使というのは「天皇陛下の名代」という意味です。ですから日本国を代表して発言しなかったことは外交官として初歩の資格がとわれるべきで、これを任命した民主党が最後の責任をとるべきでしょう。
(読者の声)丹羽大使の件は久々に頭に血が上りました。あの外務省の官僚でも、あそこまでわかりやすくはやりませんよね。経済原理主義、おそるべし、です。(TS子、大手町)
(読者の声)中国の新浪博波などのネットで行き交う情報ですが、在中の日本人評論家で加藤嘉一氏が、講演先で「南京大虐殺があったか、どうかは不明」と発言したら非難囂々となって、「奴のブログを閉鎖せよ」「国外追放せよ」と息巻いていると中国国内でたいへんな話題だそうですが、詳しく分かればご教示ください。(NN子、沼津)
(宮崎正弘のコメント)詳しくは知りませんが、その記事はフィナンシャルタイムズの中国語版にも論評が出ています。加藤氏が6月8日に甘粛省でおこなった講演が問題の発端とのことです。
 http://www.ftchinese.com/story/001044970
小生は、過去十年ほど、中国で物静かにアンケートをとってきました。とくに若い中国人女性に「南京大虐殺はどう思うか?」と聞いてきましたが、99%が「なに、それ?」でした。例外がひとり、「いまの日本人は昔の日本人とは違う」という、中国的歴史観に立脚しながらも日本人を傷つけまいとする、模範解答がありました。
率直に言って誰も気にもしていない。中国共産党が天安門事件再評価をすりかえるための政治宣伝で情報操作の一環ということは知識人なら皆、知っていることです。
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました