■戦闘長期化も
サヌア(CNN) イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」への空爆を主導しているサウジアラビアは、地上部隊の派遣も辞さない構えを示している。地上戦に突入した場合、戦闘はさらに長期化する恐れがある。
サウジが主導するスンニ派主体の連合軍は30日も、イエメン国内のフーシ派拠点に対する空爆を続けた。連合軍に参加しているのはサウジとアラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、カタール、ヨルダン、モロッコ、エジプト、スーダンの計9カ国。米国は後方支援や情報提供の分野で協力している。
フーシ派はシーア派の大国、イランの支援を受けているとされ、ハディ政権との争いはイラン対サウジの代理戦争の様相を呈している。
サウジとエジプトは、かねて地上戦の可能性に言及してきた。イエメンのヤシン外相は28日、連合軍の地上部隊が数日以内にイエメン入りするとの見方を示した。
サウジの指導者らは、イエメンに地上部隊を投入した場合、フーシ派を弱体化させるまでは同国にとどまると表明している。ゲリラ戦を得意とするフーシ派との戦闘は長期に及ぶとみられ、多数の犠牲者が出る事態が予想される。フーシ派はすでに、サウジ国内での自爆テロを予告している。
またイエメン自体は国家機能を完全に喪失し、「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」など過激派のさらなる温床となる恐れがある。
フーシ派の司令官2人がCNNに語ったところによれば、サウジ主導の連合軍は29日、首都サヌアでフーシ派の拠点や武器庫を攻撃した。
一方イエメン国防省によると、サウジ国境に近い町ハラドにある避難民キャンプが誤爆とみられる爆撃を受け、少なくとも40人が死亡、250人が負傷した。
国際医療支援団体「国境なき医師団」のチームは同日、キャンプへの空爆後に15人の遺体と負傷者30人が運び込まれたとツイートした。
フーシ派は28日、スーダン軍機を撃墜して操縦士を拘束したと発表。証拠として、操縦士や機体の残がいが写った写真を公開した。
ハディ大統領はこの週末、エジプトで開かれたアラブ連盟の首脳会議に出席した。会議では、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などの脅威に対応するためエジプトが提案していた「アラブ連合軍」の創設で合意が成立。共同宣言には、フーシ派にイエメン政府機関からの即時撤退と武器放棄を求める文言も盛り込まれた。
米シンクタンク、外交問題評議会のリチャード・ハース会長はイエメン情勢について、「内戦と代理戦争、地域戦争が同時に起きている。戦火は長期にわたって燃え続けるだろう」との見方を示している。(CNN)
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