日本の防衛にとって南西諸島は空白地域といえる。九州の南方から台湾の東方にかけて点在する諸島の総称でる南西諸島は、北から大隅諸島、トカラ列島、奄美群島、沖縄諸島、宮古列島、八重山列島、尖閣諸島と連なる。冷戦時代にはソ連軍の侵攻に備えて北海道に重点を置いた自衛隊の部隊配置だったが、冷戦が終わりソ連が崩壊してロシアになったことから、日本の安全保障上の脆弱地帯とみなされていた南西諸島の防衛が課題になっている。
しかし島嶼部の防衛は簡単なものではない。大東亜戦争で日本軍は太平洋の島嶼部に部隊を配置したが、制空権や制海権を失った島嶼部の日本軍は孤立し、圧倒的な米軍によって包囲されて次々と玉砕する悲劇を招いた。少数の部隊を島嶼部に分散配置するのは軍事的にみても得策とはいえない。
むしろ島嶼部を敵国に占領されたら、大東亜戦争時の米軍のように包囲、攻撃する作戦をとった方がいいという軍事専門家もいる。しかし占領される島嶼部には日本国民がいる。島嶼部の奪還作戦が行われれば住民からも甚大な犠牲者が出る。
最西端の与那国島は803世帯、1605人の人口だが、ここに駐在する警察官は二人、二丁の拳銃で1600余の島民を守っている。2008年の与那国島町議会で自衛隊誘致が決議された。日が暮れる頃、中国の調査船が岸スレスレに近づいてくるというのだから島民の不安が高まる一方だ。
防衛省はこの”国境の島”与那国島に一個中隊(約100名)程度の監視部隊を駐屯させる計画でいる。敵国が与那国島に上陸作戦を仕掛けてくれば、一個中隊程度の戦力では抗し得ない。しかし「中国に対し、日本は南西諸島を守りきる意思と能力があることを示す。それが抑止力となる」と防衛省は考える。一個中隊の戦力を置けば南西諸島絶対確保の意思表示にもなるというわけである。
だが私は一個中隊の部隊配置は1600人の住民を安全に脱出させる装置(仙谷官房長官がいう暴力装置ではない)として機能させることが必要のように思う。敵国に不穏な動きがあれば、島民の安全確保が第一になる。与那国島には与那国空港があるから、ここに住民を誘導し沖縄などからヘリ部隊を派遣にて救出する必要がある。
海上自衛隊は艦艇を派遣して救出活動をする必要があろう。島民が漁船で自力脱出することも考えられる。与那国島に派遣される監視部隊は有事に備え、島民の誘導訓練を行い、島民との意思疎通を深めておく必要もでてくる。
そのうえで空海からの与那国島奪還作戦が実行されるべきである。そのような備えがあれば、迂闊に与那国島を手に入れようとする野望も出てこない。この島を占領ための犠牲があまりにも大きいからである。
防衛省が島嶼部に対する侵略に対する防衛に乗り出したのは正しい。自衛隊は、平素から南西諸島の領海・領空とその周辺の海・空域を常時警戒監視するとともに、防衛に必要な情報を収集し、事態の兆候を早期に察知するさまざまな活動を行ない、島嶼部に対する侵略に実効的に対処するため、部隊を機動的に輸送・展開できる態勢を維持する・・・と言っている。
陸上自衛隊は沖縄の第1混成団を第15旅団に改編・強化して南西諸島の防衛体制の整備を進めてきている。九州に主力が展開している西部方面隊直轄部隊の支援がすぐには望めないのだから、沖縄の第1混成団の改編・強化策は南西諸島の防衛にとって不可欠となる。
3日から実施された日米統合軍事演習には南西諸島の奪還を想定した演習が含まれている。備えあれば、憂いはない。石垣島や宮古島にも陸上自衛隊の監視部隊を配備することが必要であろう。
杜父魚文庫
6803 南西諸島の防衛計画が課題 古沢襄
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中国は、中原に鹿を追う伝統的な覇者の国。
だから、中国人に覇権主義は避けられない。
力を示したものが覇者となる。
漢民族が、東夷 (とうい)・西戎 (せいじゅう)・南蛮 (なんばん)・北狄 (ほくてき)に対して種々の要求をする。
議論を好まない。覇者はただその力を示す。
口実は、その後からついてくる。
中国語には、時制がない。
中国人は、現実しか語らない。
聖人と呼ばれる孔子でさえそうであった。
宗教の内容など、彼らにとってどうでもよいことである。
自分の都合が悪くなれば、覇者は書を燃やし儒者を坑する(儒者を生き埋めにする)。
このやりかたは、今日に至るまで変わることがない。
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