十一月の米大統領選を前にして、共和党の大統領候補の指名争いが今までになく注目されている。それは共和党候補によってはオバマ大統領の再選を脅かす可能性があるからだ。その最短距離にあるのは、ロムニー前マサチューセッツ州知事というのは大方が認めるところだろう。
しかしロムニー氏は「スーパーチューズデー」が終わっても、八月の共和党大会での指名獲得に必要な1144人に着々と近づいてはいるものの、獲得代議員数で決着をつけられなかった。やはりリベラル穏健派といわれるロムニー氏に対する共和党保守派の根強い反発があることを示した。
むしろ共和党内の誹謗・中傷合戦がさらに激化する様相なので、それがオバマ大統領を利する可能性が濃厚となった。
ロイターは、ロムニー氏は強い組織力と豊富な資金力を背景に、11月の大統領選本選でオバマ大統領と対決する最有力候補であることには変わりない・・・としながら、ロムニー氏が共和党の幅広い支持基盤を納得させられていないと現状を分析している。
<[スチューベンビル(米オハイオ州)7日 ロイター]米大統領選の共和党候補指名争いで最大のヤマ場となる「スーパーチューズデー」では、焦点となったオハイオ州で穏健派のロムニー前マサチューセッツ州知事がサントラム元上院議員を大接戦の末、下した。
ただ、この日の戦いでサントラム氏に引導を渡すまでには至らず、両者の争いは終盤までもつれ込む可能性が高まっている。
ロムニー氏は10州で実施された予備選、党員集会のうち6州で勝利したが、最も注目されたオハイオ州での得票差は僅差にとどまった。
オハイオ州は共和、民主の支持が拮抗(きっこう)するスイング・ステートの1つで、11月6日に行われる大統領選本番でも民主党の現職オバマ大統領と共和党最終候補との激戦が予想されている。
例年とは異なり、今年のスーパーチューズデーは候補者を決する場とはならなかった。
ロムニー氏の獲得代議員数は、8月の党大会での指名獲得に必要な1144人に着々と近づいてはいるものの、サントラム氏の健闘は、ロムニー氏が引き続き、共和党の幅広い支持基盤を納得させられていないことを示している。
今後、伝統的に保守派の地盤であるカンザス、アラバマ、ミシシッピの各州で行われる党員集会や予備選でも、ロムニー氏は福音派や労働者層に支持を広げられない可能性がある。
ただロムニー氏は強い組織力と豊富な資金力を背景に、11月の大統領選本選でオバマ大統領と対決する最有力候補であることには変わりない。スーパーチューズデーで決定的な結果が出なかったとはいえ、ロムニー氏が共和党の候補指名に近づいていることは確かだ。
同氏は地元のマサチューセッツ州では大勝し、リベラル色の強いバーモント州とアイダホ州も制した。またサントラム氏が手続きの不備で参加できなかったバージニア州とアラスカ州でも勝利した。
ロムニー氏は地元マサチューセッツ州で支持者らに対し、「獲得代議員数を数えているが、感触はよい」と語った。
一方サントラム氏は、テネシー、オクラホマ、ノースダコタ各州で勝利を収めた。同氏は3州での勝利について、同氏が共和党の保守主義精神を代表する最善の候補であることを証明していると述べた。
ジョージア州は、地元であるギングリッチ元下院議長が制し、選挙戦の続行を表明した。
今年の共和党の大統領候補指名レースは、得票率に応じて代議員を配分する方式に変わったこともあり、このまま4月か5月まで決着がつかない、あるいは6月26日に行われる最後の予備選まで決着がもつれ込む可能性がある。(ロイター)>
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9227 「スーパーチューズデー」が終わって・・・ 古沢襄
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