北朝鮮の金正日総書記の長男・金正男氏が北京空港で記者団に語った態度は、これまでの金正男イメージを一変させるものがある。流暢な英語、しつこく食い下がる記者たちに怒りをみせずに柔らかく対応していた。
一時、世界のマスコミが耳目をそばだてた三男・金正雲の後継者決定説に対しても「それは父が決める問題」とさりげなくかわしていた。さらには「後継者問題に関心はない」とまで言い切った。金正雲後継者説については「何ら情報はない。弟に直接聞いてほしい」と言った。
北京筋には海のものとも山のものとも分からない若い金正雲氏よりも、気心が知れた金正男氏に好意的な空気がある。金正男後継者説が希望を籠めて根強い。
しかし大方の印象は金正男氏が後継から外れたという空気を感じとったのではないか。むしろ中国と関係が深い金正男氏が、中朝間の重要なかすがいの役割をこれから演じるという見方がでている。偽造パスポートで日本に入国しようとした金正男氏の太々しいイメージとは違うものを私は感じている。
そんな思いで韓国の朝鮮日報を読むと面白い。
<北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏(37)は今月24日、中国・北京で「(金総書記の後継者は)父だけが決める問題だ」と述べた。
正男氏は今月22日から24日まで平壌を訪れ、金総書記に中国の胡錦濤国家主席(中国共産党総書記)の親書を渡して北京へ戻る中国共産党の王家瑞・対外連絡部長と一緒に高麗航空便で北京へ向かった。
ある外交関係者は「“後継者を決める権限は金総書記にある”という発言は、金総書記の統治力に何ら問題はないというメッセージを内外に伝えるためではないかと考えられる」と語った。
なお、正男氏は自らの後見人として知られる張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長との関係について、「デリケートな問題に関する質問には答えられない」と述べ、また本人は「後継者問題に関心はない」と語ったという。
一方、末弟の金正雲(キム・ジョンウン)氏(25)が後継者になるという見方については「何ら情報はない。弟に直接聞いてほしい」と述べたという。
正男氏はまた、「王家瑞部長も同じ飛行機に乗っていた。彼にも聞いてほしい」と述べ、金総書記の後継者問題に関する正男氏の意図や、中国の介入の有無をめぐって注目を集めている。(朝鮮日報)>
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